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現役の語り10 手柴里美さん

第10話 平成17(2005)年1月
生徒指揮 手柴里美さん


 こんにちは、六十三代目生徒指揮者をさせていただいています、手柴里美です。この度はこのような場所に文章を載せていただけることになり、ありがとうございます。
 さて、たくさんの舞台に立たせていただいた今年度も残りわずかとなってしまいいよいよ定演の練習に入りました。今年は1ステで「地平線のかなたへ」2ステで「思い出すために」という曲を歌います。どちらも何回も話し合いを重ねて決めたのでみんなやる気は十分ですし、楽しく練習しています…が、すぐに最初思っていたよりも、とても難しい曲だということがわかりました。特に「思い出すために」は現代曲ならではのオシャレなリズムとメロディー、ハーモニー、そして歌詞の独特な雰囲気が魅力なのですが今はそのオシャレ感を楽しむどころか楽譜どおり演奏するのに精一杯、といったところです。正直に言って、こんなスピードで練習していて間に合うのかなと今から不安で、今さら合宿で練習ができなかったことを後悔しています。しかしこの曲は、とても新しく楽譜が出版されたのが最近だということなので、私達が定演でこの曲を歌えるように誰かがわざとそんな風にしてくれたのかな、などと前向きに考えるようにしています。また1ステの「地平線のかなたへ」は、私たちが今生きている『青春』をテーマに書かれていて曲・詩ともに共感できるところがたくさんあるのですが、その分どの曲も有名で歌ったことのある方が大勢いらっしゃるので、きっちりと仕上げなければいけない、そういう難しさがあるなぁと思っています。
 素直に白状しますと(上にも書きましたが)今の練習の進み具合は芳しいものではありません。というかかなり危ないです。その上、これから音楽会があったり学年末テストがあったりと、練習時間の確保ですらしんどい状況…。私自身も、今まで感じたことのないくらい大きなプレッシャーが迫ってきていてどうしたらいいかわからなくなり、パニックになって周りのみんなに迷惑をかけてしまったりしています。でもそんなとき、部員のみんなの何気ない一言、特に「この曲好き!」とか、「歌ってて楽しいね」というようなことを言ってもらえると、気持ちが落ち着いてこれからも頑張ろうと思えてきます。自然と指揮者になれてよかったなと思える瞬間ですね。それに何よりこの二曲は私たち自身が歌うと決めた曲なので、今いるメンバーで歌える最後の舞台として恥ずかしくないように、また来ていただいたお客様に喜んでいただけるように全力で頑張っていきます。