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現役の語り3 市橋涼子さん

第3話 平成14(2002)年12月
ステージマネージャー 市橋涼子さん

 先輩方にはいつも現役を気にかけていただき本当にありがとうございます。今年度の舞台も、さくやこの花クリスマスコンサートと定期演奏会を残すだけになりました。今はクリスマスコンサートに向けて練習しています。今年も例年通り、30分のミュージカル。今回は「ライオンキング」をするのですが、この舞台で私たちが「ライオンキング」をするのが最後になります。4月からつくってきたものなので、それを思うとやっと終わって解放されたような、でも何か淋しいような気がします。音楽部で「ライオンキング」をするのは初めてのことで、過去に先輩方のされたミュージカルをするのではなくて、参考にするものがなく、編曲や台本を一からつくっていくことは確かに不安に思うこともありました。けれども、「自分たちのライオンキング」という実感が強くあって、そして誇りを持つことができたと思います。
 以前合唱祭でライオンキングの本番の後で、どの合唱団の方かは判りませんが、よく音楽部をみてくださっている方なのでしょう、「今年のミュージカルはなんだかごちゃごちゃした感じだね」と言ってこられた方がいらっしゃいました。出演人数が多かったのもあるかもしれませんが私はそれがライオンキングの特徴じゃないかなと思います。アフリカの大地が舞台で、決して洗練されていない野性的な雰囲気、曲があります。
 先輩方からすれば、まだまだという所も多いかもしれませんが、私たち自身合唱祭から何度もライオンキングをやってきて、演技も歌もずいぶん良くなっていると思います。今度のクリスマスコンサートでは今までで一番の物をするつもりです。そして、今年のライオンキングが終わっても、これを一代目ライオンキングとして、いつか私たちの後輩に引き継がれて、よりいい物をつくっていってほしいと思います。