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会長から 第103回

 東北地方太平洋沖地震が発生し、三陸沿岸は甚大な被害をうけました、特に津波による被害は想像を絶しています。さらに原子力発電所も津波による被害を受けその機能が破壊され、放射性物質の拡散による放射線の影響が心配されます。地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするともに、被災された方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興を心より願っています。
 3月26日に音楽部第57回演奏演奏会が茨木ユーアイホールで行われました。肌寒い日でしたが、開場前からたくさんの方々が入り口に並ばれていました。ロビーには恒例のOB会受付に加え、創立100周年記念グッズ売り場も設けられていて、私はその中の旧本館玄関の外壁タイル(一枚一枚の手焼きタイルだそうです)を懐かしさのあまり買ってしまいました。
 演奏会の1ステは、天野先生の指揮でモンテヴェルディのLamento d'Ariannna(アリアンナの嘆き)でした、2ステは男声・女声・混声でポップスステージ~花~で、花をテーマにした曲を歌っていました。3ステのミュージカル「アラジン」は、この1年間を通して練り上げてきたものでストーリーも練り直され、すばらしい演技を見せてくれました。4ステは合唱組曲「ある真夜中に」。この1年間、私も合唱祭、服部緑地音楽の森合唱フェスティバル、茨木市民音楽会、咲くやこの花館クリスマスコンサートを聴きに行き、彼らは悩みながらも、よくがんばっていると実感しました。今回の定期演奏会でもその結果が十分現れていたと思います。4月からは天野先生の教えを受けた部員だけになります。先生には今まで受け継がれてきた音楽環境、土壌を生かしていただき、新しい音楽部に育てていただけるようお願いしたいと思っています。
 先日、世界遺産に登録されている熊野古道伊勢路の一部を歩いてきました。伊勢路は、伊勢神宮(内宮)から熊野速玉大社を結ぶ参詣道で、ツヅラト峠はかつて伊勢と紀伊の国境であった峠です。伊勢から熊野へ向かう旅人は、この峠に立ってはじめて熊野の海を目にしたそうです。ツヅラとは九十九折のことで、幾度となく折り返す坂が峠を越えるまで連続しています、途中の木立の中に古道の石畳が見られました。熊野古道には伊勢路のほか、紀伊路、中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)、小辺路(こへち)、奥駈道(おくがけみち)とも呼ばれるいくつかのルートがあります。今後は12回のバスツアーで伊勢路を完歩する計画です。
 今年は創部70周年、単独記念演奏会の開催は昨年のOB会総会で見送られましたが、別の方法で70周年を祝いたいという気持ちは皆さんお持ちのことと思います。4月10日(日)は、OB会総会です。これからのOB会の活動にご意見をいただきたいと思います。ご出席をお願いします。

平成23年4月1日 音楽部OB会 会長 中村巧